かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

”無敵の人”に出会った

何年か前、ある介護施設に入所しているおじいちゃんが、窓からテレビなどを投げたというトラブルがあった。施設から「危ないからなんとかしてくれ」といわれ、「なんとかしてくれと言われても、どうも出来ないだろう」と思いつつ、ひとまず本人に会いに行っ…

ケースワーカーのかばんの中身

YouTuberよろしく「仕事カバンの中身公開!」というものでもないが、何かに有益かもしれないと思ったので、現時点での訪問セットをリストにしてみたいと思う。 訪問バッグ [グレゴリー] ビジネスバック ビジネスリュック 公式 カバートミッションデイ 現行モ…

人生の教訓は、ありきたりな言葉にある。

先輩として後輩に伝えたいことを、分かりやすく整理して伝えようとすると、ものすごく陳腐な話になってしまう。言葉に迷いながら、悩みながら伝えたほうが、言いたいことが伝わるのかもしれないな、最近思い始めた。 — かつげん@地方公務員 (@katsugen0331)…

「金持ちはどんどん経済を回せ」とコメントする人

例えば、前澤社長のような人がニュースになると、ネットのある一定数の人が「金持ちはどんどん金を使って、経済を回すべき」というコメントを寄せる。 一般論として、そのような論理は理解できるのだが、個人的には違和感を覚えている。 ここでいう「経済を…

ライフワークを見つけたい

「一生かけるもの」とまでは言わないが、それなりに長い時間を掛けて勉強するテーマが欲しい。 私の勉強スタイルは面白そうな本を読んだり、気になったことを調べるだけ。だから、基本的に読んだら終わりだし、調べたら終わりだ。 もちろんそうやって培って…

スーツが通用しない

週7日ある中で、私服を着るのは2日しかない。だから、私服にこだわってバリエーション豊かにしても、2日間しか着る機会はない。そういうことを考え出して、いわゆるジャケパンスタイルに固定し始めている。 スーツまたはジャケパンは、どんなTPOでも通用する…

2021年、今年の3冊

2021年に読んだ本は、12/18現在で117冊。 今年は、持っていた書籍の大部分を電子化して、図書館から借りた本も抜書きするなど、読書のデータ化を進めた年だった。 というわけで、2021年、今年の3冊。 援助者必携 はじめての精神科 第3版 作者:春日 武彦 医…

朝起きるのが苦手すぎて、スーツで寝た話

寒くなってきて思い出したことがあるのでメモ。 私は、冬になると朝スッキリ起きれないどころか、鬱っぽくなるところがある。あまり自分から言うものではないが、「冬季うつ病」なのかもしれない。 前の部署は条例の審査をやるということもあり、それなりに…

ケースワーカーの交渉術

ケースワーカーは、関係者の間に入って調整することが多い。調整というが、内実としては「交渉」であって、関係者の利害を考えつつ、どうやってまとめていくかというのは、結構難しい。 私は、交渉をカードゲームのように捉えているので、その考え方をメモ的…

「男らしさ」と男であること

anond.hatelabo.jp ジェンダー関連の本をいろいろ読んでいると、複雑な気分になる。フェミニズム的な観点からジェンダーを論じることがほとんどで、いわゆる男性学的な議論が少ない。だから少し置いてけぼりを喰らっているような印象を抱いてしまう。 「男性…

誰かが成功したからといって、私が成功するわけではない。

自己啓発本の悪いところは、誰かが成功した方法を単純に一般化して、「あなたもこの方法で成功しますよ」と、誘惑することだ。 誰かがある方法で成功したところで、私も成功するわけではない。私が失敗しても、その人は責任を取ってくれない。なぜなら、その…

「まだ出来る」と「より良い」の狭間で、地方公務員は浮遊する

地方公務員は、業務改善の意欲が乏しいと言われる。しかし実際のところは、少なくとも若手の中では、意欲自体はあるように思う。 例えば、被保護者の家に訪問に行く際、ケース記録を持っていくことがある。ケース記録は、生活保護を受けてから今までのやりと…

プロレスは、どのようにして負けるのか?

言語学バーリ・トゥード 作者:川添愛 東京大学出版会 Amazon 読んだ。 「プロレス」という言葉は、一般に「プロレスリング」のことを指す。だが、たまに「あれはプロレスだから」なんて言われることもある。この意味での「プロレス」は、争って"見えるように…

すぐに「すいません」と言ってしまう人への提案

例えば、自分が仕事を休んでいた間に、同僚が自分の仕事を代わりにしてくれていたとする。次の日、それに気づいた私は、同僚にどんな風に声をかけるだろうか。 「すいません、○○さん。代わりに仕事をやってもらって...」 という感じではないだろうか。 こん…

図書館併用のススメ -「わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる」を読んで-

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる 作者:Dain 技術評論社 Amazon 読んだ。 以前、スゴ本さんがゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版を勧めていて、試しに読んだことがある。率直に言って"GEB"は自分には合わな…

地方公務員は「招集バッグ」を用意したほうがいい

さいきん地震も多いので、防災グッズや備蓄を買おうかと考えている。しかし「そもそも地方公務員は、家においてある防災グッズを使うんだろうか?」と思うようになってきた。 地方公務員の場合、大きな災害が起きると、職場への招集がかかる。そうすると、自…

電子書籍の手触り

私は、家にある本をPDF化にして、PC上で読むようにしている。おかげで、本棚はスカスカになった。PDF化した理由はいくつかある。 1つ目は、ブログなどで引用しづらいこと。紙の本で読んでいると、ブログなどで本を引用しようとしても、コピペできない。いち…

人に対する評価は、グラデーションではない。

人に対する評価は、結局は「敵」と「味方」ぐらいに区別することでしか評価できないのではないかと思う。人事評価が数値化されていったことにより、人間に対する評価は1点刻みで出来るように思われている。しかし、それはあくまで「科学的」な評価であって、…

逃げてもいいけど、その後どうする?

夏休み明け間近になると「逃げてもいいんだよ」という言葉をよく聞くようになる。仕事の話もそうだ。理不尽なことや嫌なことがあったら、下手に立ち向かわずに「逃げてもいいんだよ」と言ったりする。 それで自死してしまったら元も子もないから、ひとまず辛…

プログラミングの考え方を法令に適用すること

この疑問は、私も以前から考えていたことだ。 プログラミングは、コンピュータに対して「こう動いてくれ」という命令と言ってよいだろう。しかし、その命令を受けるコンピュータ側もプログラミングで出来ている。つまり、命令自体もその命令の受け手も、共通…

言葉をキメすぎるのもあまり良くない。

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 CCCメディアハウス Amazon Amazonの評判が良いので読んでみたが、ガックリきてしまった。 本の中身は特別なことを言っているわけではない。鶴見俊輔の文章心得帖 (ちくま学芸文庫)と同じような感…

新人職員から中堅職員になるために

新人の頃は、誰しも与えられた仕事をこなすだけで精一杯である。その仕事がどういう意味を持ち、どういう流れで私のところにたどり着いたのかなど、考える余裕はない。しかし、だいたい3年も経つと、仕事のやり方も確立できて、次第に周りのことが見えてくる…

「なぜ仕組みにこだわるのか?」という問いと、その答え

Twitterで「自分が居なくても仕事が回ることを目指す」ということを話したことがあって、それについて考えてみたい。私が言いたいのは、次のようなことだ。 1. 特定の人に依存した仕事を避けたい2. 業務の方法や経過を形として残したい3. 体系的に業務を…

Twitterで地方公務員を名乗って、文句ばかり言う人

地方公務員を名乗っているTwitterアカウントは、今や数え切れないほど存在する。いろいろな趣のアカウントがあるが、残念なことに、いつも文句ばかり言っているアカウントがある。 たまに自分のタイムラインに流れてきて、「どんな人かな」とアカウントの投…

面倒くさがった結果、より面倒くさいことになる

生活保護の仕事をしてると、面倒くさいケースに遭遇する。その人の生活歴や障害などを見ると、しょうがないなと思うこともある。両親から虐待されたなんてケースを見ると、可哀想に思うこともあるぐらいだ。 ただ、ケースワーカーのなかには、そういった背景…

罪悪感のない積読は、積読ではない

積読という言葉は、5年ぐらい前から出てきたような気がする。今や、 積読こそが完全な読書術である 作者:永田希 イースト・プレス Amazon という本が出るぐらいだ(中身は必ずしも「積読全肯定」というわけではないと思うが)。 さて、私はこういった「積読…

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。 建物は非常によかった。遠くから見える異様な建物は目を引いたし、近くで見ると意外と大きい。 まず、一番注目されているのは「本棚劇場」だろう。 上から下まで本棚で埋まっている空間は、壮観だ。プロジェクションマ…

小林秀雄は少し苦手だった

最近、小林秀雄の本を何冊か読んだ。 学生との対話 新潮社 Amazon モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者:秀雄, 小林 新潮社 Amazon 考えるヒント 作者:小林 秀雄 文藝春秋 Amazon 改訂版 小林秀雄の哲学 (朝日新書) 作者:高橋昌一郎 朝日新聞出版 Ama…

この後輩がすごい!2021

「このミステリーがすごい!」という賞があるが、それにあやかって「この後輩がすごい!」と思ったことを書いてみたい。 登場人物は、今年入庁したばかりで新人のAさんと、Aさんの教育係で3年目のBさん。教育係のBさんは、入庁して初めての部署が今の部署で…

やりたい仕事だけをやるには

面倒な人が職場にいる。 すでに定年を超え、再任用として働いている人だ。私は、その人と一緒に仕事をしている。 どのように面倒か。 彼は公務員に向いていない。自分でもよくそう言っていて、それを誇りに思っている部分すらある。つまり「俺は、“ルールだ…