かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

雑記

「この地域に貢献したい」というが「地域」とは一体どこにあるのか

地方公務員のよくある志望動機として、「この地域に貢献したい」というものがある。この核となる動機に、ボランティアとか高校時代の体験など、志望者の独自性を足していくことで、動機の独自性を形作っていく。私も、そのように書いた記憶がある。 しかし「…

「私たちはミスをする動物だ」と思い出すこと

単純作業でミスをするのは、自分を信頼しているから 職場で年度末の文書整理を行った。それぞれ手分けをして、書類を箱に入れたり、キャビネットにしまったりということをしていた。 私は、これに登場する「新人」がやっていた文書整理を手伝っていた。 彼が…

「ググれば分かるから、覚えなくていい」のか?

インターネットが発達して、あらゆる情報がネット空間に保存されている今、「ググれば分かるから、覚えなくていい」と主張する人がいる。 実は私も、以前はそう思っていた。 別に覚えなくていい。「情報のインデックスを作って、それが存在する場所さえ分か…

「終わらせたこと」に意味はない。「作ってきたこと」に意味がある。 ーシン・エヴァンゲリオンを見てきたー

シン・エヴァンゲリオンを見てきた。ネタバレをしながら、良かったシーンなどをつらつらと書いていきたいと思う。だから構造を読み解くようなことは基本しない。 結論をいうと、とてもよかった。今までみた映画で一番良かったと言っても過言ではない。何回も…

「誰がやってもいい仕事」を誰がやるのか?

「かつげん君のやってることって、別に君じゃなくても出来るよね」 3年ぐらい前、あるグループに所属してたとき、友人から言われたことだ。 私は当時、議論の交通整理やリマインドなどを、ボランティア的な感じでやっていた。確かにこれらのことは、特殊な技…

他人の無意識を責めることができるか?

ちょっとした仕草や発言が、社会問題と結び付けられて、意味を持たされる。ネット上の言論は、近頃、そういう傾向にある。 むしろ「ちょっとした仕草や発言を、いかに社会問題と結びつけるか?」という争いをしているようにさえ感じる。 啓蒙という観点から…

作者の意図を正確に伝えるための仕組みは、権力的か?

最近、ロラン・バルトの解説書を読んだ。 バルトは、作者の意図とは別に、「読者の読みたいように読む権利」を尊重する。つまり、作者の意図を権力的なものと捉えて、それを無効化する議論をしているように思う。 確かに「読者の読みたいように読む権利」は…

「ブサイク」な顔

LGBTの人が「あんたホントにブスね」と、テレビなどで言っているのをたまに見る。 ここでいう「ブス」とは、必ずしも容姿のことだけではなく、性格のことを指しているときがある。というか、公然と容姿のことを批判するのは、今の世の中ではなかなか難しいだ…

生きるからだを覆う意識

最近、「身体は資本だ」と思うことが多くなった。福祉の仕事に携わり、いろんな人と関わる中で「体がついていかない人」を多く見てきたからだ。 顕著なのは、若いときから酒・タバコ・暴飲暴食をしていた人。こういう人は若くして体を壊すことが多い。 「酒…

インプットとアウトプットについて

「インプットをしたら、それを血肉化するためにアウトプットをした方がいい」と主張する人がいる。 確かにブログを書いたり、人に説明することで、知識が血肉化されるということはあると思う。「使ってみなければ分からない」という面もあるだろう。 しかし…

ハマることへの準備

私はWikipediaを見るのが好きで、ランダム機能を使って「ザッピング」することもある。 ただ、このようにして得た一つ一つの知識が、どこかで直接的に役に立つことはほとんどない。あるとすれば「どっかでそれ聞いたなぁー」と思ったり、「かつげん君は物知…

思い出のそば屋

地元のそば屋がつぶれた。高校に通うときの、道すがらにあったそば屋だ。 古い個人経営のそば屋で、そば・うどん・かつ丼などはもちろん、焼きそばやラーメンまで出していた。今考えると、なかなかアグレッシブなそば屋だ。 私は当時高校生で、「ソバは、年…

「車輪の再発明」に意味はないのか

「自分の頭で考えよう」というフレーズが何年か前に流行った記憶がある。私もそのフレーズには共感した。様々な情報が行き交う中で、情報をうのみにせず、自分の頭で考えよう。そういう意味合いだった。 しかし、先日こんなまとめが話題になっていた。 自分…

面倒くさい人

職場に「面倒くさい人」がいる。不満があると、自分の意見を大声で主張して、周りに嫌な思いをさせる。そんな人だ。 周りの人は「また始まったよ...」なんて思いながら、できるだけ関わらないように目をそらす。上司も「面倒くさいなー」と思いつつ、反発を…

「分けること」と「分かること」

目の前にピザがあって、それを8等分して、それをまた8等分して….と分けていき、分子や原子レベルまで分けていったとしたら、それはいったい「何」なのだろう。そもそも「分けられない限界」ってあるんだろうか。 子供のころに、そんなことを考えたことがあ…

Youtuberの再生回数に意味をもたせてはいけない。

去年から動画投稿をはじめて、Youtubeはいかに恐ろしいところかと感じた。Youtubeに動画を投稿した人ならわかると思うが、勝手に再生数や時間が分析されて、「ここで視聴者が離脱してますよ!」と丁寧に教えてくる。まるで、再生数が落ちたことが悪いことか…

AIとその理解

私は囲碁をやっているのだが、囲碁の世界ではときたま「一貫性」が求められる。攻めるなら攻める、守るなら守る、ということだ。 しかしこの一貫性は、AIの登場によって崩壊してきている。 AIには流れがない。その場面での最適解を選ぶのみである。AIは流れ…

蔓延するフリーランス的価値観

私は1992年生まれで、いわゆる「ゆとり世代」の真ん中ごろの世代だ。 私の世代は、個性や「自分らしさ」などが注目されていた。SMAPの世界に一つだけの花もヒットしたし、大学でもキャリアデザイン学の授業があった。当時の感覚として、「自分らしい人生を自…

大きな声と小さな手

ゲンロン戦記を読んだ。 ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) 作者:東浩紀 発売日: 2020/12/11 メディア: Kindle版 本の内容としては、哲学者が起業してからの紆余曲折という話で、哲学書というよりも、ドキュメントとか私小説的な本である…

実感のないものを実感を持つ前にいかに判断するか

科学には実感がない。科学は、世の中の現状を人間の感覚から切り離し、客観的に記述する(しようとする)ことによって成り立つ学問である。 例えば、「物質は原子で成り立っている」という科学的事実があっても、それを実感することはない。「科学リテラシー…

2020年、今年の3冊

去年から、読書メーターを使って、読書量を管理している。 2020年に読んだ本は、12/19時点で121冊。節約したいこともあって、半分ぐらいは図書館で借りて読んでいたように思う。 特に今年は新型コロナウイルスの影響もあって、本を読むことが非常に多かった…

私たちは、生きようと思って生きているわけではない

考えてみれば、私がこの世に生を受けているのは、別に自分で「生まれたい」と思って生まれたわけではない。ただの他人の営みによって、生まれ出たのであって、そこに私自身の願望や意志は存在しない。というより、存在し得ない。 ただ、自我が発達し、社会生…

ネットでは「勝ち筋を見つける争い」が多い

ネット上の言説をあれこれ見ていると、道徳的にどうかとか、政治的にどうかという主張よりも、単に「勝ち筋を見つける」ということに執着しているように見える。 ネットスラングでいえば「これで勝つるwwww」という「勝ち筋」を、いかにひねり出していく…

リスクについての3つの小話

疲労にマスクをする 昔、ためしてガッテンで、「疲労にマスクをする」という言葉を使っていた。 体に溜まった疲労は、ある一定のラインを超えると疲労“感”が鈍感になる。これを「疲労にマスクをする」というらしい。 睡眠をとることで、身体はある程度回復す…

責任を引き受けること

私が初めて所属した部署は、法規担当だった。 法規担当は、扱っている内容の重要性や専門性から、チェック体制を厳重にしていた。具体的には、担当のほかに、チェックする者が2人いる体制にしていた。 こうすることで、例規という厳格さが求められる仕事に…

人間の感情を信用していないからルールがある。

SNSが出来てからというもの、「面白いから良い」とか「気持ち悪いからダメ」というように、物事を「快」と「不快」で判断されるケースが多いように思う。 これは「私は嫌だ」という感情が紛うことなき事実であって、論理でどうこう出来るものではないという…

マニュアルは組織内の格差を広げてしまう。

今の職場に配属されて1年半。早くも、新しく異動してくる職員への研修を担当することとなった。 長い時間をかけて資料を作り、研修自体も無事終えた。 しかし、研修が終わっても初歩的な質問が来て「え、それ資料に書いてるよね?」と戸惑うことも多い。 最…

長く続けるためには、目的と手段が入れ替わらなければならない

「目的と手段が入れ替わっている」というのは、何かを達成するために用いた方法が、やがて、それを行うこと自体に固執して、目的がなおざりになっていることを指す。 こういう言い方をするときは、たいてい批判的な意味を持っている。具体的には「一貫性がな…

2段階リーダーシップ論

組織を率いて、未開の地を切り開いていく者は、果たして「リーダーシップがある」といえるのだろうか。 リーダーシップに必要なのは、人々を引っ張って、組織の目標に導く力だと思われがちである。 実はこういう人は、最初は順調であるものの、ある程度時間…

情報化社会の要点

1990年前後から「情報化社会」と言われ始めたであろうから、もう30年近く経つことになる。 おかげで、世の中は「情報」に溢れ、インターネットはでき、凄まじい変化を遂げている。 しかし、情報化社会の要点は、量的な意味で「世の中に情報があふれる」こと…