かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

雑記

2021年、今年の3冊

2021年に読んだ本は、12/18現在で117冊。 今年は、持っていた書籍の大部分を電子化して、図書館から借りた本も抜書きするなど、読書のデータ化を進めた年だった。 というわけで、2021年、今年の3冊。 援助者必携 はじめての精神科 第3版 作者:春日 武彦 医…

誰かが成功したからといって、私が成功するわけではない。

自己啓発本の悪いところは、誰かが成功した方法を単純に一般化して、「あなたもこの方法で成功しますよ」と、誘惑することだ。 誰かがある方法で成功したところで、私も成功するわけではない。私が失敗しても、その人は責任を取ってくれない。なぜなら、その…

「まだ出来る」と「より良い」の狭間で、地方公務員は浮遊する

地方公務員は、業務改善の意欲が乏しいと言われる。しかし実際のところは、少なくとも若手の中では、意欲自体はあるように思う。 例えば、被保護者の家に訪問に行く際、ケース記録を持っていくことがある。ケース記録は、生活保護を受けてから今までのやりと…

プロレスは、どのようにして負けるのか?

言語学バーリ・トゥード 作者:川添愛 東京大学出版会 Amazon 読んだ。 「プロレス」という言葉は、一般に「プロレスリング」のことを指す。だが、たまに「あれはプロレスだから」なんて言われることもある。この意味での「プロレス」は、争って"見えるように…

すぐに「すいません」と言ってしまう人への提案

例えば、自分が仕事を休んでいた間に、同僚が自分の仕事を代わりにしてくれていたとする。次の日、それに気づいた私は、同僚にどんな風に声をかけるだろうか。 「すいません、○○さん。代わりに仕事をやってもらって...」 という感じではないだろうか。 こん…

図書館併用のススメ -「わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる」を読んで-

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる 作者:Dain 技術評論社 Amazon 読んだ。 以前、スゴ本さんがゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版を勧めていて、試しに読んだことがある。率直に言って"GEB"は自分には合わな…

電子書籍の手触り

私は、家にある本をPDF化にして、PC上で読むようにしている。おかげで、本棚はスカスカになった。PDF化した理由はいくつかある。 1つ目は、ブログなどで引用しづらいこと。紙の本で読んでいると、ブログなどで本を引用しようとしても、コピペできない。いち…

人に対する評価は、グラデーションではない。

人に対する評価は、結局は「敵」と「味方」ぐらいに区別することでしか評価できないのではないかと思う。人事評価が数値化されていったことにより、人間に対する評価は1点刻みで出来るように思われている。しかし、それはあくまで「科学的」な評価であって、…

逃げてもいいけど、その後どうする?

夏休み明け間近になると「逃げてもいいんだよ」という言葉をよく聞くようになる。仕事の話もそうだ。理不尽なことや嫌なことがあったら、下手に立ち向かわずに「逃げてもいいんだよ」と言ったりする。 それで自死してしまったら元も子もないから、ひとまず辛…

プログラミングの考え方を法令に適用すること

この疑問は、私も以前から考えていたことだ。 プログラミングは、コンピュータに対して「こう動いてくれ」という命令と言ってよいだろう。しかし、その命令を受けるコンピュータ側もプログラミングで出来ている。つまり、命令自体もその命令の受け手も、共通…

言葉をキメすぎるのもあまり良くない。

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 CCCメディアハウス Amazon Amazonの評判が良いので読んでみたが、ガックリきてしまった。 本の中身は特別なことを言っているわけではない。鶴見俊輔の文章心得帖 (ちくま学芸文庫)と同じような感…

新人職員から中堅職員になるために

新人の頃は、誰しも与えられた仕事をこなすだけで精一杯である。その仕事がどういう意味を持ち、どういう流れで私のところにたどり着いたのかなど、考える余裕はない。しかし、だいたい3年も経つと、仕事のやり方も確立できて、次第に周りのことが見えてくる…

「なぜ仕組みにこだわるのか?」という問いと、その答え

Twitterで「自分が居なくても仕事が回ることを目指す」ということを話したことがあって、それについて考えてみたい。私が言いたいのは、次のようなことだ。 1. 特定の人に依存した仕事を避けたい2. 業務の方法や経過を形として残したい3. 体系的に業務を…

Twitterで地方公務員を名乗って、文句ばかり言う人

地方公務員を名乗っているTwitterアカウントは、今や数え切れないほど存在する。いろいろな趣のアカウントがあるが、残念なことに、いつも文句ばかり言っているアカウントがある。 たまに自分のタイムラインに流れてきて、「どんな人かな」とアカウントの投…

面倒くさがった結果、より面倒くさいことになる

生活保護の仕事をしてると、面倒くさいケースに遭遇する。その人の生活歴や障害などを見ると、しょうがないなと思うこともある。両親から虐待されたなんてケースを見ると、可哀想に思うこともあるぐらいだ。 ただ、ケースワーカーのなかには、そういった背景…

罪悪感のない積読は、積読ではない

積読という言葉は、5年ぐらい前から出てきたような気がする。今や、 積読こそが完全な読書術である 作者:永田希 イースト・プレス Amazon という本が出るぐらいだ(中身は必ずしも「積読全肯定」というわけではないと思うが)。 さて、私はこういった「積読…

小林秀雄は少し苦手だった

最近、小林秀雄の本を何冊か読んだ。 学生との対話 新潮社 Amazon モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者:秀雄, 小林 新潮社 Amazon 考えるヒント 作者:小林 秀雄 文藝春秋 Amazon 改訂版 小林秀雄の哲学 (朝日新書) 作者:高橋昌一郎 朝日新聞出版 Ama…

この後輩がすごい!2021

「このミステリーがすごい!」という賞があるが、それにあやかって「この後輩がすごい!」と思ったことを書いてみたい。 登場人物は、今年入庁したばかりで新人のAさんと、Aさんの教育係で3年目のBさん。教育係のBさんは、入庁して初めての部署が今の部署で…

やりたい仕事だけをやるには

面倒な人が職場にいる。 すでに定年を超え、再任用として働いている人だ。私は、その人と一緒に仕事をしている。 どのように面倒か。 彼は公務員に向いていない。自分でもよくそう言っていて、それを誇りに思っている部分すらある。つまり「俺は、“ルールだ…

一貫性とは過去の概念である

私たちのTwitter上の発言ひとつひとつには、URLが付与されている。これは驚くべきことである。発言は、すべて独立して存在していて、いつでも参照可能なのだ。 何年も前の発言を取り上げられ、「前にはこんなことを言っていたじゃないか!」と批判されている…

音声入力による“第2次言文一致運動”の可能性

このブログはタイピングすることによって書かれているが、例えば、勝間和代は音声入力でブログを書いているようだ。 確かに、認識さえちゃんとしてくれれば、音声入力の方が楽なのだと思う。 しかし、ハンズフリーで電話している人ですら「ひとりごとを話し…

スキャットマンに憧れて、吃音になりかけた話

ニュースを見て、高校生の時に吃音になりかけたことを思い出した。それは、動画サイトでスキャットマン・ジョンの存在を知ったのがキッカケだった。 「吃音を活かすなんてすごい!」と、吃音のこともロクに知らずに、彼に憧れていた。元々好きだったQueenの”…

インターネット利用料は必要最低限として認められるか

「なるほど、こういうサービスがあるのね」と感心した。確かに、今やインターネットは、社会的なインフラといっても過言ではない状態になっていて、それがないと生活できないという面はある。 さて、3年ぐらい前だったと思うが、熱中症対策として、家具什器…

総理大臣に「お疲れ様でした」という気持ち

菅総理が、次期総裁選に出馬しないというニュースから、報道は政局で持ち切りである。引用したブログほど嫌悪感を抱いているわけではないのだが、SNSを見て気になるのが、こういった「総理退陣」のニュースを引用RTして「お疲れ様でした」とコメントしたり、…

どこまでが病気のせいで、どこからが自分の責任か

彼女は、自身にうつ症状があることを告白している。この「うつ症状」というのが、医師から”うつ病”という診断を受けた上での話なのか、それとも医師から診断されていない”うつ症状”なのかというのは、結構厄介な話で、センシティブな話でもある。 ここでは、…

昨今の”教養ブーム”から見えること

仕事帰りに書店をフラフラしていると、“教養”という言葉が、流行り言葉になっているのが分かる。 例えば、 ・世界の教養・教養としての○○・世界のエリートが知っている○○ など、書棚が「お決まりのフレーズ」で彩られている。あらゆるものがビジネスに必要な…

能力×時間=習熟度

福祉事務所にはベテランケースワーカーが居る。経験豊かで、いろんな制度のことを知っている。事務処理も早い。 しかし頼りになるかと言われれば、必ずしもそういうわけではない。 ベテランケースワーカーは、いろんなことを知っている。しかしその知識は、…

コロナ禍で面会できないことの弊害

例えば、脳梗塞で緊急搬送された人がいるとする。最初は急性期といって、集中的に治療する病院に運ばれる。 その後、容態が良くなればリハビリ病院に転院をして、リハビリを行うことになる。しかし、倒れたまま意識がなかったり、寝たきりになってしまうこと…

病名で人を見ること

生活保護を受けている人の中には、様々な病気や障害を抱えている人がいる。昨今話題の統合失調症の人も、これまで何人も会ってきた。 一番強烈に覚えているのは、精神病院である患者さんと話をしているときだった。 その面談室は、簡易的な個室になっていて…

何がやりたいのかよく分からない開会式だった

東京オリンピックの開会式を見た。 東京でやる意味はなにか? いろんな人が言っていることだが、何が言いたいのかよく分からない開会式だった。はっきり言って失敗だったと思うのだが、全体の構成として、多様性を意識しすぎていたのではないかと思う。 確か…