かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

私が公務員1年目のときに教えてもらいたかったこと(その2)

  この記事は私が公務員1年目のときに教えてもらいたかったこと(その1) - かつげんの拠り所の続きとなります。まだご覧になっていない方は、先にその1を御覧ください。

仕事のつながりを意識する

  入庁してすぐは、目の前の仕事を覚えることに必死だ。しかし、ある程度「出来る仕事」が増えてきたと思ったら、仕事同士のつながりを意識することが重要となる。

 なぜ重要か。

 まず、仕事のつながりを意識することによって、仕事の習得が効率的になる。

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 この記事にもあるように、私たちが普段使っている言葉は、それぞれの意味をいちいち調べて習得したわけではない。今まで覚えてきた膨大な言葉の意味は、文脈から類推することによって、覚えてきたはずだ。テレビでの言葉遣いが子どもに影響しないかと、親が気を使うのはそのためだ。

 一つ一つ与えられた仕事をこなし、仕事の全体に対してマス目を塗りつぶしていくような方法では、到底仕事は覚えられない。いわばオセロのように、始点と終点を意識し、その間のつながりを一気に獲得していく方法でないと、難しい。

 おすすめは、担当している仕事のフローチャートを作ってみることだ。マニュアルのような手順書ではなく、それぞれの手順における意味を理解するために、フローチャートを作成する。そうすれば、どういう視点が抜けているのかが分かりやすくなる。

 

 そして、仕事のつながりを意識することは、他者の仕事への理解に繋がる。

 仕事は、ある目的があり、その目的に必要な仕事を各人に割り振られることによって始まる。一人で完結する仕事はない。自分の前には誰かの仕事が存在し、自分の後にも誰かの仕事が存在するのだ。

 なぜ、このような形で仕事を受け取ったのか。なぜ、このような形で仕事を渡すのか。

 そこには必ず、他者の仕事のエッセンスが含まれている。そのエッセンスを知ることは、自分の仕事の構造を一度解体し、他者に合わせて再設計することに繋がる。より効率的で、円滑な仕事ができるようになる。そしてこれは、自分なりの仕事術を確立することでもある。

残業はできるだけしない

 最後に、残業について話したい。結論をいうと、残業はできるだけしないほうが良い。

 残業は中毒になる。残業すれば、仕事を終わらせることが出来るし、高い残業代も貰える。「まさに一石二鳥だ!」と思ってしまう。だが、それは甘えだ。
 そもそも残業は、原則、労働基準法違反だ。36協定を結んだときに、特例的に認められているに過ぎない。だから、残業できることを前提に仕事を組み立ててはならない。

 私も、入庁2年目のときに、1月と3月でそれぞれ残業時間が100時間を超える(これでも少ないと言われるかもしれないが)という時期があった

 当然のごとく土日も出勤した。「三連休」が「三連勤」になった。
 独り言が多くなった。体調が悪くもないのに、なぜか風邪薬を毎日飲み、210錠の瓶をすべて飲みきった。
 仕事が終わるのは当然夜中だから、帰りの交通手段もない。歩いて帰る途中で「ここから飛び降りたら楽なんだろうなー」と、ぼんやり考えてしまうこともあった。

 今考えれば、どうかしていたと思う。

 もちろん、やらなきゃいけない仕事もある。残りたくないのに残らなければいけない場面もある。そういう状況があることは、理解しているつもりだ。
 もし、そのような場面に出くわしてしまったら、粛々と最低限の残業をしよう。そして、その時期を乗り越えて、時間が空いたときに「なぜ、あのような残業をしなければならなかったのか」を考えよう。
 また同じ目に合わないように、係全体の仕事も含めて、自分の仕事を見直すことが大事だ。

 しかし、いちばん大事なのは、残業をしないこと。これに尽きる。

終わりに

 2つの記事に渡って、自分の考えをまとめてみた。

 あくまで個人的な経験に基づく考えではある。そしてその考えは、今後の経験で変わることもあるだろう。言えるのは「私は今、このように考えている」ということだけだ。

 これから公務員になる人の参考になれば幸いです。

 

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