かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

自分が動けなくなったときのことを想像する。

人生の要素

 人生の三大要素は、「お金」と「時間」と「身体」だと思う。

 働き始めてすぐに思ったのは、学生時代は「時間はあるが、お金はない」のであり、社会人は「時間はないが、お金はある」ということだ。
 それを実感してから、「時間をお金で買う」ということの重要性を認識した。

 ただ、このときの要素は「お金」と「時間」だけで、「身体」というものは考えてもいなかった。いわゆる学生起業家のような若さを売りにした商売を見て、「ああだけはなるまい」と思っていたぐらいだった。

福祉と身体

 しかし、異動した先が福祉の仕事ということもあり、最近は「身体」ということについて考えることが多くなった。

 仕事柄、高齢者と話す機会が多く、それも杖をついている人や車いすの人が多い。
 脳梗塞を発症して失語症になっていたり、認知症から話が噛み合わない人もたくさんいる。

 そういう人たちを見ていると、「いくらお金と時間があっても、身体が動かなければ意味がない」と思うようになってきた。

 つまり、「身体は資本」なのだ。

動けるうちに何をするか

 もちろん「こんな夜更けにバナナかよ」のように、他人の協力の下、やりたいことをやるということも出来る。そのような生き方を否定するわけではないが、今よりも必ず制限はかかる。

 そう考えると、老後の資金などを考えて、今を切り詰めていく生活は、果たして最善なのだろうか。

 「今が、人生で一番若いときだ」と言われる。
 こうやって一つずつ、「巷で言われる陳腐なこと」を実感し、また同じ言葉で後輩に伝えていくのだろう。