かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

2020年、今年の3冊

去年から、読書メーターを使って、読書量を管理している。

2020年に読んだ本は、12/19時点で121冊。
節約したいこともあって、半分ぐらいは図書館で借りて読んでいたように思う。

特に今年は新型コロナウイルスの影響もあって、本を読むことが非常に多かった。

そんなわけで、今年読んで面白かった本を振り返っていく。

2020年、今年の3冊

 木村敏は、たぶん「時間と自己」のほうが有名だと思うのだが、実はそちらは読んでいない。
なんとなく「あいだ」という言葉が気になって、まずはこちらを手にとってみた。

木村は、精神医学者だが、ハイデガー等の哲学者を引用し、人文的な目線で精神医学を読み解いていく。

うつ病患者と統合失調症患者の「感じ方」の違いなど、大変おもしろく読んだ。 

 

 伊藤亜紗は、現代アートの研究者で、その後、身体論等を研究するようになった学者だ。
私も去年知って、いつか読もうと思っていたが、ようやく読むことができた。

内容としては、タイトルそのままのとおり。
しかし、語り口は軽妙で、研究書独特の堅苦しさがない。

本文中に「視覚がないから死角がない」という言葉が出てくるが、これは、そういう著者だからこそ、書ける言葉にように思う。

 

長谷川和夫は、「認知症」という言葉を提唱したほどの、日本における認知症研究の第一人者。
そんな長谷川自身が、認知症になってしまって、さあどうしようという本。

医者として見た認知症と、患者として見た認知症という対比で語られている部分は、長谷川ならではの視点だ。
NHKスペシャルでも特集されていて、「ここは俺の戦場なんだ」といって自室から離れようとせず、自身が考案したデイケアに行きたがらない姿などを見ることができる。

おわりに

振り返ると、自分の興味がことごとく「生活に障害を抱えている人」に向けられていることに気づく。

これは明らかに、今の仕事の影響だろう。
日常では出会わない人と深く付き合わなければいけない仕事だから、こちらもそれなりの下準備が必要だ。

だが、単なる仕事の下準備と思って読んでいた本が、自分の考えたことないことを突きつけるような本だったりする。

仕事が変わると読む本も変わる。
こういうことを繰り返して、また私は、新たな問題を突きつけられていくのだろう。