かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

生きるからだを覆う意識

最近、「身体は資本だ」と思うことが多くなった。
福祉の仕事に携わり、いろんな人と関わる中で「体がついていかない人」を多く見てきたからだ。

顕著なのは、若いときから酒・タバコ・暴飲暴食をしていた人。こういう人は若くして体を壊すことが多い。

「酒やタバコは、害を及ぼす」と世間ではよく言われる。
でも実際に、若くして(具体的に言うと50代)脳疾患、腎臓病、糖尿病等になっている人が、ほとんど酒・タバコをやっているのを目の当たりにすると、やはり間違いではないんだなと思う。
週3回の透析をしていたり、頭はハッキリしているのに、車椅子に乗って自由に動けない姿を見ると、いたたまれない。

こういった「特異な例」は、啓発活動や医療の進歩によって今後減っていくだろう。

しかし私たちは、ともすると「人間は身体でできている」ということを忘れてしまう。その代わりに「人間の本質は、意識であって、脳である」と思っている節がある。

たしかに、私たちが「生きている」と実感するのは、朝起きて、夜寝るまでである。
ご飯を食べて、仕事をして、眠る。そういう生活の中に、生きていることの実感がある。

しかし、それは「実感がある」ということだけに過ぎない。

意識があるから、生きているのではない。生きているから、意識がある。
それを取り違えてはいけない。