かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

スキャットマンに憧れて、吃音になりかけた話

ニュースを見て、高校生の時に吃音になりかけたことを思い出した。
それは、動画サイトでスキャットマン・ジョンの存在を知ったのがキッカケだった。

「吃音を活かすなんてすごい!」と、吃音のこともロクに知らずに、彼に憧れていた。
元々好きだったQueenの”The Invisible Man”をカバーしていたことも、親近感を抱いた一つの理由だろう。

さて、”憧れ”というのは、「抱けばそれで良い」というものでもないようで、当時のかつげん少年は、スキャットマンになりたい一心で「どもりたい!」と思うようになってしまった。そして、例えば「どどどどどどうすれば」などと、最初の発音をわざと連続させるような「どもりの練習」をしていた。

練習の甲斐あってか、1ヶ月も経てば、どもりが”上手く”なってきた。そのうちクセになってきて、意思がなくても、どもりが出てくるようになった。
しかしどれほど、どもりが”上手く”なったところで、スキャットマンのように歌えるわけではない。あのスキャットは、私にとっては”どもり”というより”早口言葉”だった。そして、そもそも私は英語が喋れない。そんな現実に直面して、スキャットマンへの憧れは自然と消えていった。

憧れが消えるのは自由だが、どもりは残った。

おそらく、1年ぐらいは癖が抜けていなかったと思う。とにかく、普通の喋り方に戻すのが大変だった。今でも、驚いたときなどに出てしまうくらい。

 

さて、今回のニュースについては、

少女は初日に頭部のけいれんを感じながら目覚め、翌日になると汚い言葉を叫び散らすようになったという。

という記述もあるから、実際、なにかしらの疾患なのかもしれない。医者ではないから、「マネしていたのが、クセになったのだ」と言い切る自信はない。

ただ、ニュースを読む限り、自分と同じような経緯のような気がしたので、書いてみた。