かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

一貫性とは過去の概念である

私たちのTwitter上の発言ひとつひとつには、URLが付与されている。これは驚くべきことである。発言は、すべて独立して存在していて、いつでも参照可能なのだ。

何年も前の発言を取り上げられ、「前にはこんなことを言っていたじゃないか!」と批判されているのを見ると、私たちはこれまで以上に「一貫性」が求められているのだろう。

「お前は一貫性がない」と批判されるとき、それはもしかしたら、本当に一貫性がないことを批判しているのでなく、「一貫性がないこと=変節」に対する説明が足りないことを表しているのかもしれない。ただ、この説明はいくら行っても満足には至らないだろう。

よく考えてみれば、実際の私たちの発言や行動が、一貫しているかと言われれば、そうでもない。いくら「三つ子の魂百まで」と言われても、3歳のときからずっと同じですという人はいない。むしろ紆余曲折というべきだ。

つまり、人間は変わる生き物だし、変わらなければ生きていけない生き物なのだ。

だから、一貫性とは、それが過ぎ去り、振り返ったときに初めて生まれるものであって、現在進行系で保持していくことは難しい。

それでは、いつなら振り返ることが出来るのか?

難しい質問だが、少なくとも現代は、過剰に振り返り過ぎているように見える。