かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

やりたい仕事だけをやるには

面倒な人が職場にいる。

すでに定年を超え、再任用として働いている人だ。私は、その人と一緒に仕事をしている。

どのように面倒か。

彼は公務員に向いていない。自分でもよくそう言っていて、それを誇りに思っている部分すらある。つまり「俺は、“ルールだから”という理由では従わないぞ!」という態度がみられる。

しかし、そのような態度を取ることが出来るのは、ルールに従う理由や経緯を知らないからだ。実際に意味のないルールがあるわけではない。ただ結局、正規の順序を踏まなくても仕事が出来てしまうから、彼は「ほら、くだらないルールだろ?」という思いを強くする。ただ、周りが上手いことやってくれていたり、たまたまトラブルにならなかっただけのことなのに。

このようなことを繰り返しているうちに、彼の中で次第に「俺ルール」が出来てきた。「既存のルールなど知らない。俺の仕事は俺のやり方でやる」という感じだ。最初は、「必ずしもルールに従うわけではない」という、ルールの存在を留保するという態度だったのに、次第に「自分のルールにしか従わない」という態度へ変わってきた。

こうなると彼は、「俺ルール」に従って、自分のやりたい仕事しかやらない。慣習やルールが定まっていることでも「俺ルール」を押し通す。そして「俺ルール」は、決して中立的に決まっているわけではないから、気分によってルールは変わるし、やりたくない仕事は「俺ルール」の中で“やらなくてよい仕事”に振り分けられる。

もっとも、「俺ルール」の中では“やらなくてよい仕事”であっても、実際には誰かがやらなければならない。周りが諦めて尻を拭うことで、なんとか保っている。

やりたい仕事をやるのが、職業人生の理想だと言われるが、間近で見ると、羨ましく思えないのはなぜだろう。