かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。

f:id:katsugen0331:20210919173919j:plain建物は非常によかった。遠くから見える異様な建物は目を引いたし、近くで見ると意外と大きい。

まず、一番注目されているのは「本棚劇場」だろう。

f:id:katsugen0331:20210919174304j:plain上から下まで本棚で埋まっている空間は、壮観だ。
プロジェクションマッピングはこんな感じ。f:id:katsugen0331:20210919174438j:plainただ「劇場」というには狭いし、プロジェクションマッピングの内容も、何が言いたいのかよく分からない。本棚に映写されて、おそらく角川から出版された本の書名が、音と共にポツポツ浮かび上がるだけである。時間もおそらく4~5分程度。

これなら、YOASOBIの「夜に駆ける」を流し、紅白のときに使った映像を見たかった。楽しみだっただけに残念。

本棚劇場に向かう途中には、「エディットタウン」と呼ばれる、通路兼図書館がある。

f:id:katsugen0331:20210919175357j:plainNDCには沿わず、テーマごとに独自の分類で本を陳列している。

こういった陳列方法は、最近流行している。書籍をジャンルに分類するということへの忌避というか、「書籍は、そんな簡単なものじゃない!」という反発から来るものだろう。その思いはなんとなく分かる。ただ、正直な話、本を手に取る側としては分かりづらい。

また、本が置いてある場所も、手に取れない位置にあるものもある。本が飾りのようになっていて、少しかわいそうな気がした。

このような陳列方法は、例えばGINZASIXの蔦屋書店に行けば、味わうことが出来る。おそらく書籍数も、銀座のほうが多いし、中にギャラリーもある。だから「東所沢に行ってまで...」という気持ちになる。

最後に武蔵野坐令和神社について

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ここも、なんだか違和感があった。建物の外に賽銭があるが、ガラスが反射して外から本尊が見れない。鳥居も含めて現代的なのは良いかもしれないが、飯田橋駅前にある教会に似ているなと思ってしまい、神社というよりは教会という印象だった。

 

全体として、日本の伝統とサブカルチャーの融合を目指した施設なのだと思う。ただ「なぜ、日本の伝統とサブカルチャーを融合しなければならないのか?」という問いを立てると、それは結局、カドカワのためなのではないか。
そういう思いが浮かんでからは、色んなものが悪趣味に見えてきてしまった。

隣に公園もあり、敷地内のスペースで催し物もやっていた。「エディットタウン」も「図書館」だから、近所に住んでいるカップルや親子連れのお出かけスポットとしては、オススメだと思う。また、サブカル好きな人やカドカワ好きな人も合うだろう。

ただ、「新しい観光名所が出来たから行ってみよう」という感じで、都内からわざわざ行くべきところかと聞かれれば、行かなくていいよと答えると思う。