Amazonの評判が良いので読んでみたが、ガックリきてしまった。
本の中身は特別なことを言っているわけではない。鶴見俊輔の文章心得帖 (ちくま学芸文庫)と同じような感じである。しかしなぜこれほどまでに読みにくいのか。
思うに、言葉をキメすぎていて、文章の圧が強い。「ほら、この言葉の響きいいだろ???」と狙っている感じが透けて見える。
常体と敬体がコロコロ変わるし、文章術の話をしつつも、強調したい部分を太字にするというのもいかがなものか。全体的にチグハグで「読むのが辛い...」と久々に感じる本だった。
これも今日読んだが、こちらはいい意味で気が抜けてて、とても面白かった。イラストも雰囲気に合っていて良い。「言語学」というが、中身はエッセイ。著者は、真面目な話になると、卑近な例を出してバランスを取りたくなるのではないかと思う。その落差が、心地よかった。