かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

じゃんけんで決めるのをやめる

中学生ぐらいのときだったか、担任の先生から「じゃんけんで決めるのをやめろ」と言われたことがある。学級委員とか掃除当番とか、誰かを割り当てなきゃいけないときに、じゃんけんで決めるなという意味だ。

当時は「へいへい、わかりましたよ」と思っていたのだが、今考えると、その先生は結構いいことを言っていたのだなと思う。なにより「じゃんけんで決めることの違和感」を学習的にではなく、半ば生得的に得られたのは大きい。

つまりその担任が言いたかったのは、「偶然に任せて決めて、イヤイヤながらにやるな」とか「やるからには自発的に、責任を持ってやれ」ということだ。偶然に任せて決めてしまえば、「あの時じゃんけんに勝っていればなぁ...」などと延々に”後悔”することになるだろう。そのような態度は、前向きとは言えないし、責任感のある態度とは言えない。

この考え方の重要性は、仕事をやりはじめると身にしみて感じる。

結局のところ、「しょうがなくやる仕事」は面白くない。時間が経つのが遅い。それなら「この仕事嫌だな」と思っていても、それが必要だと思えば手を挙げたほうがいいし、手を上げたなら責任感をもって仕事をするのがよい。

また、仕事が例えじゃんけんのように偶然に自分に降り掛かったとしても、それを出来るだけそれを引き受けて自発的な形で仕事をすること。

つまり「じゃんけんの亡霊を消すこと」が、その仕事をよりよいものにする。