かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

やりたい仕事は、自分で作っていく

地方公務員は、異動希望を出したところで、それが叶うことはない。万が一叶ったとしても、「思ってたのと違う!」となることなんてザラにある。というか、むしろ自分のやりたい仕事は、出来ない方が普通である。

また、もし仮に、希望する部署に配属された上に、思ったとおりの仕事を任されたとしても、しばらくすればまた異動してしまうだろう。

このように、自分のやりたい仕事が出来ることなど、公務員の世界ではほとんどない。そのようなことが起こったら本当にラッキーだし、恵まれたことだと思う。

一方で「自分のやりたい仕事をやってみたい」という気持ちは、消えることはない。異動希望を書くたびに、そんな”希望”を掻き立てられ、潰える。当然これでは疲弊してしまう。

こういう構造に何年か前に気づいて、仕事に対する考え方を少し変えた。

それは「やりたい仕事は、与えられるまで待つのではなく、自分で作ってしまう」という考え方だ。

私は、自分の考えを文字にして落とし込むのが好きであり、得意である。だから、前の部署でも今の部署でも、自分の業務をまとめたマニュアルを作るようにしている。今の部署のマニュアルは、少なくとも7万字に到達していて、レアケースごとに作った書類なども含めれば、10万字は到達するだろう。

またこのマニュアルを活用して、自分の業務を周知するための職員報を作っている。おそらく次の部署でも同じようなことをやるだろうから、そのうち「職員報のかつげん」みたいな通り名も出来るかもしれない。

またここにも書いたが、「仕組みを作る」ということも同じように好きな仕事と言ってよいだろう。

こういうことをやっているとき、私は「趣味」に勤しんでいるような気分になる。「楽しい」とまでは言わないが、少なくとも「仕事としてやっている」という感覚がない。

これらの仕事は、別に上司から言われてやっているわけではない。マニュアルづくりは勝手にやってるし、職員報は、上司の許可をとりつつ、ある程度自由にやらせてもらっている。

このように私は、自分の業務の範囲でやりたいことや得意な仕事を、あえて作るようにしている。仕事量は増えるが、そういう仕事が一つあるだけで、気が楽になるし、少し満足する部分があるからだ。

もちろんこの考え方は、例えば「条例の仕事がしたい」という人には適用できない「やりたい仕事を作る」と言ったところで、勝手に条例を作るわけにもいかない(まぁ試しに案を作ってみてもよいかもしれないが...)。このように具体的なやりたい仕事がある人は、自主的に勉強するなり、やりたい仕事に関連した資格をとって、上司にアピールするのがよいだろう。

しかし、多くの人はそこまでしてやりたい仕事があるのか、とも思う。あればもちろん喜ばしいことだと思うが、「やりたい仕事がある」というより「今の仕事をやりたくない」という逃避的な一面もあるのではないかと、思ったりする。

やりたい仕事を作るクセを身につけると、業務内容に左右されづらいから、「あの部署は嫌だ」とか「やりたくない仕事だ」などと言うことも少なくなる。

問題は、そのような得意分野をどうやって見つけるかだろう。一言で言えば「自己分析」ということになる。具体的にいえば、

 ○どういう仕事をしているときに自分は楽しいと感じるのか。
 ○周りの人には出来ていないが、自分は自然にできてしまうことは何か?
 ○周りの人は気にしていないが、自分は気になってしまうことは何か?

などを考えると、分析しやすいかもしれない。

往々にして自分の得意なことや、やりたいことは、本人にはその実感がなかったりする。得意なものこそ得意にならないものだ。だから、まずそういうものを見つける。そして、それを今の仕事に当てはめるとどうなるかを考えていくと、自ずと「やりたい仕事」は見つかってくるように思う。

結局のところ、望んだ通りの仕事を与えられることはまずない。ましてや、やりたい仕事を何十年も続けることは絶対にない。

であれば、他人から与えられるのを待っているよりも、自分から作ってしまったほうが、よいのではないかと思う。

そして、そういう仕事が一つでもあれば、少しは気が楽になるものだと思う。