かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

工夫は、暇から生まれる

何回か保健所へ応援にいって見ているかぎり、たしかに保健所業務は逼迫している。ある人はひっきりなしに電話をかけて健康観察をしているし、またある人は何枚にも積み重なった発生届を崩して、登録の必要な「ハーシス」へ一生懸命入力している。

正直、みんないっぱいいっぱいで、今の仕組みの中で回すのが精一杯といった状況だ。

保健所に限らず、このように必死に回している現場を私のような部外者が見ると、「もっとこうすればもっと効率的になるのでは?」と思うところもある。もちろん、私はあくまで部外者だから、内部の人しか分からない都合というのもあるだろう。いろいろ調べてみると、実は現状のほうが効率的だったということもある。ただ少なくとも、ただ目の前の仕事だけに集中している現場に、工夫は生まれない。

工夫は暇から生まれるのであって、暇のない現場には工夫は生まれづらい。さらに言えば、その工夫を思いついたときに、それをチャレンジできる時間と労力が必要である。

これを解決するためによく取られる手法は、「企画部署」や「業務改善部署」を作ることだ。つまり、工夫を考えるチームを別に作って、工夫を考えること自体を「仕事」にしてしまおうという魂胆である。

なるほど。
確かにそれは”効率的なやり方”なのかもしれない。しかしこのような部署が出来ることによって、本当に工夫は考案され、実現するのだろうか。

なにせ思いついた工夫は、あくまで現場と区別された場所で立案されたものである。その工夫が、本当に現場での業務改善につながるか分からない。

そんなわけで、本当に業務改善をしたいのであれば、それは実働部隊と頭脳労働部隊を明確に分ける方向ではなく、実働部隊を増やして全体的に暇にさせたほうが上手くいくのではないか。

一番の問題は、その暇を市民が許してくれるかどうかであるが...