かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

神様になりたかった話

「人を動かす」を読んだ。

自己啓発の古典であり、読み継がれていくものだろう。たしかに言っていること自体、間違いではないし、人を動かすためには必要なことである。

ただ「ここで言っていることを続けられるだろうか」という気持ちになった。

この本は、結局のところ「他人にギブをしていけば、人から好かれますよ」ということを言っているように読める。しかし、ギブを続ければ、いずれ自分のエネルギーは枯渇する。

 

わたしは昔、「神様になりたい」と思ったことがある。

神様は全知全能である。ギブし続けてもエネルギーが枯渇することはない。与え続けることができる。だから神様になりたいと思った。

しかし、あるとき気づいた。私は神様になれない。

なぜなら、私は人間だからだ。人間にできないことができてしまうからこそ「神様」なのである。私に「永遠にギブし続ける」ということは出来ない。

ギブを続ければ、いずれ自分のエネルギーが枯渇するときが来る。自分の許容範囲を超えたために、そもそもギブしたくない人だって存在する。

そういうときにどうすべきか。「人を動かす」はそれを教えてくれない。