かつげんの拠り所

1992年生のしがない福祉系地方公務員のブログ

作者の意図を正確に伝えるための仕組みは、権力的か?

最近、ロラン・バルトの解説書を読んだ。

バルトは、作者の意図とは別に、「読者の読みたいように読む権利」を尊重する。
つまり、作者の意図を権力的なものと捉えて、それを無効化する議論をしているように思う。

確かに「読者の読みたいように読む権利」は擁護されるべきで、その権利を行使することによって新たな解釈が生まれることもある。
逆に「正しい解釈」というものがあると、「お前の解釈は間違っている」という話になるわけで、もしそれで誰かを責めるようなことがあれば、まさしく権力的といえる。

しかし、このような考えを突き詰めていけば、
「そもそも、自分の意図を正確に伝えるための仕組みは、読者にとって、すべて権力的である」
ということになりかねない。

なぜこんな事を考えるかというと、あいちトリエンナーレ後に、弓指寛治がゲンロンカフェに来て、イベントを行ったことがある。
そのとき東浩紀は、

「炎上する人は『ちゃんと見てくれれば分かる』というけど、そもそも人はちゃんと見ない。」
「弓指くんは『ちゃんと見てくれる環境を整える』のが上手い」

というようなことを言っていたからだ(大意で)。

私も、この言葉には共感する(そして今のSNS時代には必要なことだと思う)のだが、一方で、前述のような流れから見れば、「これは権力的行為なのではないか?」とも考えてしまう。

つまり「作者の意図どおりに見てもらうために、環境を整備すること」とか「意図どおりに読んでもらうために、読者と信頼を構築すること」は、権力的で、回避しなければならないことなのだろうか。

しかし、仮にそうだとしたら、作者は単なる「テクスト製造機」となってしまうのではないか。

これまで進んできた「読者の解釈は、作家の意図から自由」という考え方が、Twitterによって増幅されている。
それにはいい面もあるし、悪い面もあるが、しかしあまりに増幅しすぎていて、解釈が散乱している。

これをどうやって収拾していくか。
もう一度、作者の意図を強調していくのか、このままで良いのか、はたまた別の道があるのか。

「誰もが作者となり、読者となる」という新しい環境の中で、「作者-読者」という関係性自体を、もう一度考え直さなければいけない。

「ブサイク」な顔

LGBTの人が「あんたホントにブスね」と、テレビなどで言っているのをたまに見る。

ここでいう「ブス」とは、必ずしも容姿のことだけではなく、性格のことを指しているときがある。
というか、公然と容姿のことを批判するのは、今の世の中ではなかなか難しいだろう。

このような話になると、人は相手の中の「ブス」を読み取って、それを指して「ブスね」と思っているように聞こえる。

ただ最近思うのは、この「ブスさ」は内面だけではなく、外面にも、特に顔に現れてくるのではないかということだ。

例えば、仕事で嫌がらせをされたとか、上から目線で指示してくるとか、そういう過去によってその人へ苦手意識がある場合、いくら顔がイケメンだろうと、顔を見ただけで「うわっ」と思う。

つまり、顔というのは決して容姿だけではなく、その人自身を表すアイコンとして機能している。

というよりむしろ、顔が容姿として機能するのは、おそらく会ってから数回までであって、その人のことを知るたびに、その人に対する評価が顔を覆っていく。

たぶん「美人は3日で飽きる」というのは、会うたびに、「評価としての顔」が「容姿としての顔」を覆っていくからだろう。

「性格ブス」は顔に出る。

そういう意味では「人間、中身で勝負」と強弁するのも、決して間違っているわけではないかもしれない。

 

 

 

 

【元条例作成担当が教える!】法律・条例の読み方講座 第0回 ―法律は、なんでこんなに難しいの?―

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動画をアップしました。

今回から始まる「法律・条例の読み方講座」は、仕事などで初めて法令に触れるという方を対象に、法令をできるだけ楽に読む方法を伝えるというシリーズになります。

今回は、第0回として「そもそも法律を読むのは、なぜ難しいのか?」という話をしています。

おそらくシリーズ全体の中身としては、

に、似通った話になるかもしれませんが、テキストと動画では、見る人の層が違うと思うので、やる意義はあると思いこんで始めます。

率直にいうと、ちょうど動画を取り終えたぐらいでこの記事が公開されたので、「やられたっ!」と思いましたが、法制執務の大ベテランと、伝えようとしていることが似ているということで、ちょっと勇気を貰いました。

なお、今までやっていた「条例の作り方」のシリーズについては、私の編集技術が未熟だったこともあって、冗長で分かりづらいなと思うことが多々ありました。

また内容的な問題として、「法律や条例が読めないのに、作り方を教えるのは先後逆では?」という考えが途中から芽生えてきました。
そのため、気が向いたらこのシリーズのあとに撮り直す予定です。

またこのブログについても、書きたいことはたくさんあるのですが、なかなかアウトプットする時間が取れず、メモだけが溜まっています。

負担に思って辞めるとか、飽きて辞めるというのが一番ダメなことだと思うので、適当にやっていきたいと思っています。

 

 

【現役地方公務員が語る!】私はなぜ、地方公務員になったのか!?

今回は、自己紹介動画をアップしました。

今後動画をアップしていく上で、「私がどういう人間なのか?」とか「なぜ動画を作っているのか?」ということを表明したほうが、視聴者の方にとっても良いだろうと思って作りました。

次回からは背景が代わり、喋り方もちょっと砕けた感じになる予定です。

よろしくおねがいします。

 

【残業時間と有給を公開!】ぶっちゃけ、市役所職員の残業と有給ってどうなの?

 

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動画をアップしました。今回は、市役所職員の残業と有給がテーマです。

「市役所職員は楽」というイメージが未だにあるようですが、楽かどうかは「市役所」や「県庁」といった所属機関よりも、「総務課」とか「税務課」といった所属部署に依存するような気がします。

もちろん、部署というくくりだけでなく、繁忙期などもあるわけですから、少なくとも「市役所職員は、楽」と、一概に言えるものではありません。

そういう当たり前の話ではありますが、説得力を持たせるために、私の実際の残業時間と有給取得日数を例に出して、お話をしています。

ご覧いただければ、幸いです。