かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年、今年の3冊

2023年に読んだ本は、今日時点で105冊。私の傍には「成瀬は天下を取りに行く」があるが、もはや今年は読めないので諦める。 以前と比べてブログの更新頻度が激落ちしたが、書きたいときに書くと決めているので、来年もマイペースにやっていきたい。 というわ…

忘れる・思い出す・覚える

世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book) 作者:牛尾 剛 文藝春秋 Amazon 読んだ。 さいきんの私の悩みとして、物事が忘れっぽくなり、思い出せなくなったということがある。さすがに年を取ってきたのかと思ったのだが、この本を読んで「思い出す力を鍛えて…

地方公務員アワードを巡るHOLG代表とのやり取り

HOLGの代表である加藤さんと、地方公務員アワードに関してやり取りをしましたので、それをここに掲載します。 黒が加藤さんからの返答。青(?)がそれに対する私の返答です。 私の返答に対して、加藤さんは「一つだけ回答すべきと思ったのは、かつげんさん…

地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワードへの疑問(と提案)

Twitterでホルグの代表の方にいろいろ質問しようと思ったのだが、項目がありすぎて整理できなさそうなので、ブログで書いて見ようかと思います。 時間がない中で書くので、乱文になると思いますがご了承を。 (10/8追記:その2へ続きます。) 1.なぜ組織…

大阪に行った

初めて大阪にいった。感想をいくつか。 目当ては太陽の塔だったが、太陽の塔は本当に良かった。現地でしかわからないデカさや異様さというのは、やはりこの目で見ておいてよかった。内部も見たが、展示に加え、音楽がかなり好きだった。渋谷の岡本太郎記念館…

グループであることが権力とみなされる

「ナニカグループ」という批判(?)の仕方があるらしい。 こういう動きを見ていると、目的を持って徒党を組むこと自体が、権力的とみなされ、忌避される傾向にあるのではないかと思う。 先日こんな本を読んだ。 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダ…

競争的価値観とそこからの脱落

コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 『コンビニ人間』を読んだ。 私が大学生の頃は「個性」という言葉がしきりに重要視された。今や「個性」という言葉は、ことさら強調されなくなった。 これは「個性」の流行が終わったというよりも…

メディアの「信頼」を考える

メディア関係者が「取材対象からゲラを見せるように言われるが、メディアは信頼されていないのか?」といったツイートをしたところ、それが炎上しているらしい。 現在は非公開にしているようだが、このツイートへのコメントを見ていると、「とっくに信頼して…

「幸せにならなきゃいけない」ということはない。

『ハッピークラシー』を読んだ。 ハッピークラシー――「幸せ」願望に支配される日常 作者:エドガー・カバナス,エヴァ・イルーズ,山田陽子 みすず書房 Amazon 「あらゆる出来事も、自分の心持ち次第で幸せになれる」という、いわゆるポジティブ心理学に対する…

”沼”という形容と被害者意識

”沼”という言い方が最近流行している。 好きなものに"ハマる"という形容が、そうさせているのだろう。カイジの"沼"の影響もあるかもしれない。いずれにしろ、好きなものにハマることを"沼"と形容するのは、今や一般的と言える。 しかしこの”沼”という形容に…

話がこじれる原因は、持っている情報の差である

生活保護の仕事をやっていると、親族やケアマネージャー、病院の相談員、近所の友人など、いろんな関係者と出くわす。 こういったいろんな関係者がいると、話がこじれることがある。その中には、キャラの濃い人によって”こじらされる”こともあるのだが、だい…

所有することが趣味になる

クラウドサービスやサブスクが隆盛している今、なにかを所有するということが改めて問われている。 つまり「所有」と「利用」を分離し、「わざわざ所有することなく利用権だけを持っていればよいではないか?」という考えが、世の中に浸透し始めている。 「…

神様になりたかった話

人を動かす 新装版 作者:D・カーネギー 創元社 Amazon 「人を動かす」を読んだ。 自己啓発の古典であり、読み継がれていくものだろう。たしかに言っていること自体、間違いではないし、人を動かすためには必要なことである。 ただ「ここで言っていることを続…