かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

Queen第二世代からみたQueen + Adam Lambertの東京ドーム公演

私が生まれたとき、彼はすでに亡くなっていた。

小6でファンになったときは、再結成などもってのほかだった。Queenのファンは、過去の曲やライブ映像を見るしかないと思っていたし、実際、「フレディのいないQueenなんて考えられない」というファンも多かった。

そこから20年。
Queenは再結成を2回行った。アルバムも出し、映画になり、来日ツアーを敢行するまでになった。

ありえないと思っていたことが、現実となっていたのである。

確かに形は違う。1回目はポール・ロジャースと、2回目である現在はアダム・ランバートと組んでいる。だから厳密に言えば"Queen”ではない。しかし、私のようにリアルタイムでQueenを見れなかった人間にとって、そのような厳密さは小さな問題にすぎない。

ここで触れなければならないと思うのは、ポール・ロジャースについてである。忘れ去られているのではないかというぐらい、ファンの間では話題に上がらないが、今のQALがあるのは、以前のQPRが存在したからだと思う。

QPRの再結成が実現し、ツアーを行い、アルバムを出せたからこそ、次の再結成の流れができた。あそこで再結成できなかったら、おそらくブライアンもロジャーも、ソロ活動へと進んでいたのではないかと思う。

たしかに「QPRはQueenなのか?」と聞かれると、難しい問題である。ポール・ロジャースは男臭いイメージだから、Queenのイメージとは違う。今のQAL体制に比べれば、なおさらそんな気がする。

しかし、そういった経験があったからこそ、QALが生まれたし、今の人気がある。もう少しQPRについて評価してもよいと思う。

 

QALになってからは、『ボヘミアン・ラプソディ』効果もあって、若いファン層が増えた。アダム・ランバートのファンも比較的若めだろうから、それもあいまっているのだろう。

実感として、2016年の日本武道館公演の時は、若いファンそれほどいなかったが、映画後のライブである2020年のさいたまスーパーアリーナからは、ファン層がガラッと変わった。

率直に言えば、この新しいファン層に対しては、かなり静かな印象を持っているし、スマホをずっと構えていて、いいイメージがあまりない。しかしそういうライトファンがいるからこそ今回の来日ツアーが実現したのである。

そう考えると、こういったライトファン層と上手くつきあっていかなきゃいけないし、「Queenのライブはこうすべき」という固定概念も、もう少し緩くしなければならないと思う。

 

次はいつ来日するのか。それとももう来れないのか。そういうことが話題になる。

しかし私にとっては、とにかくこの20年、ずっとQueenを追いかけることができた。
フレディが亡くなってからファンになった私にとって、それは奇跡だと思う。

そんな20年の奇跡を噛み締めた2日間だった。