かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

読書

「幸せにならなきゃいけない」ということはない。

『ハッピークラシー』を読んだ。 ハッピークラシー――「幸せ」願望に支配される日常 作者:エドガー・カバナス,エヴァ・イルーズ,山田陽子 みすず書房 Amazon 「あらゆる出来事も、自分の心持ち次第で幸せになれる」という、いわゆるポジティブ心理学に対する…

神様になりたかった話

人を動かす 新装版 作者:D・カーネギー 創元社 Amazon 「人を動かす」を読んだ。 自己啓発の古典であり、読み継がれていくものだろう。たしかに言っていること自体、間違いではないし、人を動かすためには必要なことである。 ただ「ここで言っていることを続…

2022年、今年の3冊

2022年に読んだ本は、12/30時点で69冊。 今年は昇任試験もあり、なかなか本を読む時間が捻出できなかった。読んだ本自体も、軽めの本ばかりだったように思う。 相変わらず、ほとんどの本を図書館から借りて読んでいる。返却期限があるから、適度な緊張感があ…

2021年、今年の3冊

2021年に読んだ本は、12/18現在で117冊。 今年は、持っていた書籍の大部分を電子化して、図書館から借りた本も抜書きするなど、読書のデータ化を進めた年だった。 というわけで、2021年、今年の3冊。 援助者必携 はじめての精神科 第3版 作者:春日 武彦 医…

プロレスは、どのようにして負けるのか?

言語学バーリ・トゥード 作者:川添愛 東京大学出版会 Amazon 読んだ。 「プロレス」という言葉は、一般に「プロレスリング」のことを指す。だが、たまに「あれはプロレスだから」なんて言われることもある。この意味での「プロレス」は、争って"見えるように…

図書館併用のススメ -「わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる」を読んで-

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる 作者:Dain 技術評論社 Amazon 読んだ。 以前、スゴ本さんがゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版を勧めていて、試しに読んだことがある。率直に言って"GEB"は自分には合わな…

電子書籍の手触り

私は、家にある本をPDF化にして、PC上で読むようにしている。おかげで、本棚はスカスカになった。PDF化した理由はいくつかある。 1つ目は、ブログなどで引用しづらいこと。紙の本で読んでいると、ブログなどで本を引用しようとしても、コピペできない。いち…

言葉をキメすぎるのもあまり良くない。

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 CCCメディアハウス Amazon Amazonの評判が良いので読んでみたが、ガックリきてしまった。 本の中身は特別なことを言っているわけではない。鶴見俊輔の文章心得帖 (ちくま学芸文庫)と同じような感…

罪悪感のない積読は、積読ではない

積読という言葉は、5年ぐらい前から出てきたような気がする。今や、 積読こそが完全な読書術である 作者:永田希 イースト・プレス Amazon という本が出るぐらいだ(中身は必ずしも「積読全肯定」というわけではないと思うが)。 さて、私はこういった「積読…

小林秀雄は少し苦手だった

最近、小林秀雄の本を何冊か読んだ。 学生との対話 新潮社 Amazon モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者:秀雄, 小林 新潮社 Amazon 考えるヒント 作者:小林 秀雄 文藝春秋 Amazon 改訂版 小林秀雄の哲学 (朝日新書) 作者:高橋昌一郎 朝日新聞出版 Ama…

かつげんが3月に読んだ本

遅くなりましたが、3月に読んだ本の紹介。 今月読んだ本 リーダーを目指す人の心得 文庫版『必要だと思う以上に親切にしなさい。あなたが思うよりもはるかに強く、親切を受け取る側はその新設を必要としているのだから』(2019年03月01日) 自治実務セミナ…

かつげんが2月に読んだ本

先月に引き続き、2月に読んだ本の紹介です。 今月はあんまり本を読めませんでした。もう1冊ぐらいは読めたはず。。。 今月読んだ本 時間ループ物語論『年長組はゲームなどプレイしないからこそ、ゲーム世代が見えないものを昨今のアニメやラノベに発見でき…

かつげんが1月に読んだ本

月ごとに読んだ本を、印象に残ったフレーズとともにまとめてみたいと思います。 1月は、再読月でした。 普段はこんなペースで読書をしているわけではないです笑 今月読んだ本 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 『「読んだ」とされる…