かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

2022年、今年の3冊

2022年に読んだ本は、12/30時点で69冊。

今年は昇任試験もあり、なかなか本を読む時間が捻出できなかった。読んだ本自体も、軽めの本ばかりだったように思う。

相変わらず、ほとんどの本を図書館から借りて読んでいる。返却期限があるから、適度な緊張感があるし、なによりタダである。本当にお世話になっていて、図書館様々と言っていいぐらいだ。

そんなわけで、2022年、今年の3冊。

時間をかけて読むような哲学書が読めなくなったこともあり、久々に小説を読んだ。この本は最近文庫化されて、私も各所で宣伝を見かけていた。

そんな中、なにかのきっかけで、この小説のテーマが「婚活」であることを知った。私自身、彼女がいなくなって「これから婚活しなきゃなー」と考えていたこともあり、気になって読んでみた。

あれだけ趣味や仕事に費やす時間を尊く思えていたはずだったのに、この先いつまでこの調子で生きて行くのかと思うと、一人きりで過ごす残りの人生がひどく長いものに思えた。その年月を、このまま耐えられると思えなかった。無理矢理にでもいいから、誰かに束縛や制約をされたい。そういう煩わしかったはずのものが、無性に懐かしく、欲しくなっていた。(55)

など、刺さる文や言葉が多く、面白かった。

ストーリー的には、最後の展開に納得したようなしてないような。ちょっと釈然としない感じもあったが、小説だし、完璧を求めるのも違うなと思っている。

まだ昇任試験の勉強をしていなかった1月~2月は、デリダの入門本を読んでいた。この本は特に面白かったと思うのだが、さすがに時間が空いていて、どう面白かったのか説明がし辛い。

もう一回読もうかと思っている。

私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、はじめから誤っているのです。つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。私たちは人生がたえずそのときそのときに出す問い、「人生の問い」に答えなければならない、答を出さなければならない存在なのです。生きること自体、問われていることにほかなりません。(27)

今年一番よかった本。この文にすべてが詰まっているような気がする。

 

今年は、読書よりも自分の生活で精一杯だった。ある占いの本では、「今年は飛躍の年」のようなことが書いてあったが、とてもそうとは思えない。

読書が後回しになるのは、メンタル的にもあまり良くない兆候で、今年はそれがずっと続いていたように思う。

そのため、それぞれの本の感想も、熱量を持って書けずに、こんな感じになってしまった。

来年はどんな生活をし、どんな本を読むのだろうか。