かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

インプットとアウトプットについて

「インプットをしたら、それを血肉化するためにアウトプットをした方がいい」と主張する人がいる。

確かにブログを書いたり、人に説明することで、知識が血肉化されるということはあると思う。「使ってみなければ分からない」という面もあるだろう。

しかし血肉化するためには、それを咀嚼し、分解し、吸収しなければならない。
つまり、インプット-アウトプットという行為は、「あえて自分の体を通す」という意味で、非常に身体的な行為である。

だから、インプット-アウトプットには、個人差が現れるはずだ。
例えば、インプットを比較的多く行う「インプット優位型」とか、逆に「アウトプット優位型」といった分け方が出来る。

また、インプット-アウトプットの量だけでなく、その周期によっても個人差があるはずだ。
「入れた瞬間出る」ような人もいれば、インプットとアウトプットを景気のような長いスパンで繰り返す人もいる。

「インプット-アウトプットによる知識の血肉化」という言説は、どうも、こういった身体性を考慮していない。「入れたら、こういう方法で出せ。そしたら身につく。」そのように主張しているように見える。

科学的にどうかはさておき、もう少しゆったりとした感覚で、自分にあったタイミングで、インプット-アウトプットをするのが、実は一番身につきやすいのではないか。

なんとなくそう思っている。