職場に「面倒くさい人」がいる。
不満があると、自分の意見を大声で主張して、周りに嫌な思いをさせる。そんな人だ。
周りの人は「また始まったよ...」なんて思いながら、できるだけ関わらないように目をそらす。
上司も「面倒くさいなー」と思いつつ、反発を恐れて、強く注意できない。
そして結果的には「面倒くさい人」の意見が通る。
こういう光景を見ていると、私も大声を出したり、いろんな関係部署に電話して迷惑をかけまくったほうが、周りが気を使ってくれて、自分の意見も通るし、逆にいいのではないかという気がしてくる。
「炎上商法」というのは、まさにそういう「面倒くさい人」が行っていることかもしれない。
周りとの協調性がない。倫理観もない。むしろ炎上上等といった人たち。
炎上すれば注目されるし、PVも稼げる。オンラインサロンでファンを囲って、定期収入もできる。
お金さえ手に入れば、いかに悪名高くとも、自由な生活が出来る。
だけど、その傍らに犠牲になった人がいる。嫌な気持ちになった人がいる。
「面倒くさい人」を羨みながら、私は恐らく「面倒くさい人」にはなれない。
それは、たぶん正しいことなのだと思う。