かつげんの拠り所

1992年生のしがない子ども福祉系地方公務員のブログ

やりたいことは、やってみて分かる

大学へ進学するとき、私は政治系の学部を選んだ。小さい頃からなぜか政治家になりたかったし、前からそういう分野に興味があったのだろう。しかし、その中で勉強したのは、政治理論や政治思想ではなく、NPOだった。なぜなら私が入学した年は東日本大震災が起きた年で、理論や思想ではなく、公共的なものへの具体的な支援方法を勉強したいと思ったからだ。

もちろんNPOを学んでよかったこともたくさんあった。しかし今となってはこのような選択をしたことを少し後悔している。

というのも、私は結局、NPOの対極とも言える地方公務員になるわけだし、大学は理論や本筋を勉強するためのに適した場所であって、実学的な部分はむしろ社会に出てからの方が、勉強する機会が多いからだ。

またNPOに興味を持ったのは、今思えば”一時的な"興味であったということもある。もちろん今でも震災のことは考えるが、「大学でなにを勉強するか?」という重要なテーマを、突発的な出来事によって動かされた心情で決めてしまった感は否めない。

ただこういった後悔は、結局のところ、後になって分かることである。だから後悔しつつも、同時に「自分のやりたいことが分かってよかった」とも思う。「私は哲学や政治思想の分野が好きなのだ」と改めて思い直すことになった。

なかなか人生難しいもので「適切な選択」というのは、その選択を前にしては分からず、振り返ってみて「あー、あれが適切”だった”のだ」と分かるものなのかもしれない。